saree of pink Photo exhibition

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■2016/05/29 Sally of Pink in the trash 2013 VARANASI

The SAREE OF PINK!!-711
考えてみたらば、この何ヶ月ものあいだ、それはずーっと僕の頭から離れる事はなく、いつも頭の右上のあたりにしこりのように、それはあり続けた。写真というものに、僕がとり付かれたのは、多分、まだ、僕が僕である前の段階のすごく幼い頃、それは、母の影響ではなかったのではないかと、今は思う。僕の幼い頃、僕の父は、外国航路の船乗りであり、一度、航海に出ると、それは何ヶ月もの間、戻る事はなく、その間、僕は母と二人で小さな部屋のアパートで二人で過ごす事になる。父のいない間、小さなアパートは、僕と母との二人だけの空間になり、今でも覚えているのだが、部屋の壁には大きな地図が張ってあり、いつも母はそこに虫ピンのようなものをさし、今父がどこらへんを航海してるのか、まるで、自分に言い聞かせるように僕に話してくれた。昭和40年代、世は希望に輝く高度成長期。父が、長い航海から戻ると、僕は今でも思い出すほどに、それはうれしくて、毎日のようにいろいろな所に連れて行ってもらい、おいしいものを3人で食べ、そして、記念写真や何気ない仕草を撮影した。今でも忘れないが、その頃撮られた写真は、ほぼ母の手によるもので、それはオリンパスのPEN、36枚取りフィルムで72枚撮影が可能なハーフサイズの小型カメラだった。いつの時代も、道具にこだわるのは男の性のようで、当時父は自分専用のカメラを持っており、それは今でもはっきり覚えているが、ごつい皮の立派なケースに入ったCanon のレジファインダー、確かf 1.8ぐらいの大きな前玉のレンズの付いたカメラだったが、僕の覚えている限りにおいて、父がそのカメラで撮影していた記憶はない。父が長い航海に出てるあいだ、僕と母は、小さな座卓にアルバムを広げ、一枚一枚写真を指差し、ここはどこで、いついったんだとか、この時は何を食べてどうしたこうした、と、話していた記憶が、その後、僕の写真を扱う上での大切なベースになったんだな、と、今回のThe SAREE OF PINK!!の大量のネガをみながらぼーっと考えたりした。なにが良いとか、昔がこうだった、とか、いまさら、どうでも良い話かもしれないが、事、音楽に対して、デジタルの立ち回りは、常に2トラ38のテープの音や、アナログレコードの音を追い求め、事、写真でいうなら、いつも我々は奥行きのある銀塩プリントの質感を、デジタル画像の上に無意識に追い求めるようである。たかが写真、されど写真。だれが押そうが、同じ設定で、同じ光ならば同じ写真が撮れるのではあるまいか。では、いったい我々が残そうとするために押すシャッターに、その回数と同じぐらい価値あるものが、はたしてどのくらいあるというのか?どんな写真でも、それは皆等しく、まずいカレーの理屈と同じで、それは、写した人間が、その写真をどこまで愛せるのかということで、それは、いわゆる、自分のことをどこまで許せるのだろうか、と同義ではないか。個展なんて本当の事をいえば大バカもののする行為の筆頭だと思っているが、その大バカしかやらない行為をしてみることにより、初めてわかることも、あることは事実のようだ。考えているだけで分かった気になってしまいがちのこの現代社会において、やはり、今も昔も、やってみて初めてわかるのが真実ではあるまいかって、あらためて思ってみた。

The SAREE OF PINK!! 2016年6月1日から〜AER(アエル)ビル29F ニコンプラザ仙台で二週間やります!是非、見に来てください〜😁 photo by K.Teragishi®


スクリーンショット 2016-05-24 20.57.12■2016/05/25 更新

開催土壇場、四日前ですが、遅ればせながら Facebook イベントページを作りました!今回、幸運にも仙台ニコンプラザで二週間もやらせていただくことになりました。入場無料になっていますので、是非、遊びに来てくださいね😄

Facebook イベントページ はこちらからどうぞ!

 

 

 


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■2016/05/24 更新

結局、土壇場にならないと重い腰が上がらないのです。元来、僕という人間の特質というかパターンみたいなものが、この40代終わりになって、やっと許せるというか、諦めるというか、ある意味そんな境地に追い込まれて、今まさにケツに火がついているのです。思い起こせは、このThe SAREE OF PINK!!の冒頭のへんてこなキャプションがまさにそれで「2013年の冬、人生に絶望していた僕は、、」このままではダメかどうかはわからないかったのですが、いてもたってもいられずに、少ないボキャブラリーのなか、今思いつく限り、一番過酷なとこに行かなければととった行動がこの The SAREE OF PINK!! とうい作品になったんです。そしてこれも僕の特質なんですが、いつもどこかしら面倒くさがりで、そのくせ見栄っ張りなとこもあり、実力もないのにその実力以上の高望みをし、理想だけ限りなく高く、派手好きの大バカもので、今回も「出展予定作品点数 60点 全てフィルムからのオリジナルプリントです。」なんて適当に書いておきながら、気がついたらスタジオの中は写真だらけ、それこそ足の踏み場もなく、どう並べて良いか全く制御不能、だいたいニコンプラザの壁に全部貼れるかどうかもわからなくなっています。でも、まぁ元来インドなんてそんな国なんで、それはそれでいいんじゃね、なんて自分に呆れながら、でも諦めきれずジタバタしています。にしても、何にしても、一週間前のベスプロや、去年の5月のA2物語や、その他、もろもろ、よくまぁ首の皮一枚で繋がったもんだなんて、自分の運命に呆れながらも、「これまで陰ながら僕を元気付け支えてくれてありがと〜♡」って、個展前のこの土壇場で、今どうしても感謝の気持ちを伝えたかったんです〜The SAREE OF PINK!! 2016年6月1日から〜AER(アエル)ビル29F ニコンプラザ仙台で二週間やります!是非、見に来てください〜😁 photo by K.Teragishi®

名称未設定-1-3

展示内容は「2013年の冬、人生に絶望してた僕が、カメラ一台にフィルム100本をもって、日本〜上海〜デリー〜ベナレスと、一人で北インドを旅してきた時のドキュメンタリー作品です」(笑)昨年の2015年1月、国分町 ギャラリー専にて、プロデューサー 伊藤圭子先生監修のもと、シルバージュエリー作家 イトウヨウコ先生とのコラボレーションにて「カオスの瞳」を開催いたしました。会期中、関係者と知り合い、その方の勧めでNikonに応募し採用され今回の個展が現実のものになりました。

写真展名「Sally of Pink in the trash 2013 VARANASI」
開催日時 2016年6月1日 (水)〜6月14日(火) までの2週間
会場 AER(アエル)ビル29F ニコンプラザ仙台
出展予定作品点数 60点 全てフィルムからのオリジナルプリントです。

〒980-6129宮城県仙台市青葉区中央1-3-1
AER(アエル)ビル29F ニコンプラザ仙台


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