蔵王 ミュゼマエナカ 寺岸 宏一写真展 『next THE SAREE OF PINK!! 2019“』 準備編 @Teragishi photo Studio®

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令和元年7月25日『iMac mid 2011 Intel Core i7 CPU 載せ替え&SSD 1TB 交換&外付けHDD 15TB RAID 0 ストラッピング

仙台地方は七月も終わりだというのに梅雨雨続きでいつになったら雨が止むのやら憂鬱な日々が続いている。毎年恒例、七月十五日海の日『中本誠司現代美術館』でのフラメンコの撮影が大盛況の元、無事終わり、やっと僕の時期個展、蔵王 ミュゼ・マエナカでの『next THE SAREE OF PINK!! 2019“』の準備に取り掛かろうとしている矢先、まずはこの3年で撮影してきた大量の写真の枚数の観覧が、今のMacでは無理だということになりました。

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何となくは気づいていた。僕は2時間のライブ撮影で、平気で2千ショットぐらい写真を撮る。今回のような準備から関わる、フラメンコの撮影なんて、午後イチから終了の夜まで打ち上げも含め4000カットほど撮影をすることになる。このところSDカードの値段が大幅に下がったのをいいことに、愛機5D4には128GBのSDを新調した。32GのCFの頃は、何となくいつも弾切れを心配しながらの撮影でやっていたが、今はもう全然気にせず前の撮影の画像が残っているのにもかかわらず、平気で現場にいく。思う存分シャッターを切ったとしても、それは終わりが見えないほどの余裕で、実際そこまでの高画質など必要がないこともわかっているのだが、いつも設定は『RAW L』。今年で3年を迎える愛機5D4、いまだねを上げることなく僕に尽くしてくれている。そろそろ20万ショットが見えてきたため、オーバーフォールも考えてはいるのだが、カメラ一台主義の僕には変えがないため、この件も見て見ぬ振りを決め込んでいる。まぁ、よっぽど緊急で事故ったとしても、家電量販店はいたるところにあるので、そうなった時に考えることにする。

さて、僕の優柔不断な態度で始まった、蔵王ミュゼ・マエナカでの個展『next THE SAREE OF PINK!! 2019“』開催日は九月二十一日。そろそろDMを含め作品出しなど手を付けなければと思い、いろいろやりはじめたところ、まずこのimac mid 2011の力不足を何とかせねば、大変なことになる予感がして、早々に手をつけることにした。

このimac mid 2011は2011年に新品で購入した個体で、当時儲かっていたこともあり、同型を2台買った。一台は自分用で自分のオフィスで使い、もう一台は扇町の現場で使うようにと。スペックは当時としては上等で、CPUはCore i5・HDD500G・メモリーは上限の16GBという構成。その頃を振り返ると主に使っていたのはAdobe Lightroom。いまでこそその辺のアマチュアでもRAWなんていっぱしに言ってはいるが、あの頃はまだ皆知らず使ってる人は限られており、大体がJpg一本勝負の時代。その頃の愛機は初代7D。連射なんて全く、今もしないのだが、僕は元来何でも早いものが好き。車でもPCでもカメラでも。この初代7Dも、内二度ほどのオーバーホールを施し40万ショットほど使った。すごく愛したカメラだった。

まぁ、そんな時代から愛用しているため、このiMac mid 2011にもすごく愛着があり、今の僕があるのもこのMacのおかげでもある。今まで8年のうちに使いやすいように少しずつカスタムはして来た。その間ワイヤレスキーボードが壊れたり、HDDの容量を多くしたりしてはきたのだが、去年ぐらいから、何だか今の僕のワークフローとのリズムが合わなくなって来てはいた。2019年上半期で8万ショット近く撮影をしており、Lightroomの枚数表示が10万を超えて来た頃から何となく僕の現像のスピードにLightroomの反応がついてこれなくなってきた。自慢じゃないが僕は現像のスピードがものすごく早い。1ライブで二千カット近く撮影してその日のうちに要らない画像を外して、3/2カットほどにし、レタッチしてウエブサイトにあげて納品までして4時間ほどでこなしてしまう。まぁ、大体写真のよしわるしなんて撮影した時点でほぼ決まるのでそんなものなのだが、一枚あたりの現像時間なんて、僕にとってはほんの一瞬だ。一番スピードがついきてきて欲しいのは、その写した写真の読み込みと観覧である。一枚あたりほんの1~2秒ほどでその写真の本質を見る。いる写真か、いらない写真か振り分ける。まさに一瞬だ。この時のリズムが、その仕上げのノリを決め、疲れも決めて、その後全てにわたって影響してくる。

そんなこんなで、今回の個展では、インドから戻った僕が撮影したありとあらゆる写真、その数、約20万カット。それを4000〜5000カットにして、焼き出して展示することに決めた。はっきり言って、全体からすればそれでも少ないくらいなのだが、会場のスペースの関係や、僕の懐事情、大体が作家でもない僕は、個展で金稼ぎができるとも思えないし、そして何年か前なら俺ってすごいじゃん、みたいなノリで、それを確かめたり、みんなに見てもらうために、そんなことをやったかもしれないが、今はまったく興味がない。この3年、いろいろなことがあったよな。この写真というものを使い、様々人とめぐり逢いそして撮らせてもらって来た。それはやっぱり、僕の写真に写ってくれた人への感謝であり、そして今回の個展は、そんな僕の3年目の区切りであり、その先に行くためのけじめでもある。そんな心境なのだ。

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で、まず始めにimacの買い替えなども考えたのだが、単純にまずはメモリーを増設してみた。公表にはMax 16GB と言われているmid2011だが、いろいろ調べてみると32GB認識するという情報を見つけ、メモリーを増設してみたら見事に成功した。載せ替え直後は、おっ、なんか早くなったかな、、って感じだったのだが、少し作業してみて、実際はそこまでの変化はあまり感じられずにいた。ただ、そのメモリーの安さには驚いた。Amazonで8GB×4枚で16000円。

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そうこうしているうちに、車を買い替え、その車のレストアに夢中になり、時間も資金も情熱もかなりつぎ込んで、PCのことはすっかり忘れていた。が、車いじりがひと段落した途端、あっという間に個展の期日が思いっきり近付いて来ていたのを感じ、ケツに火がついた。まずは冷静に、もう一度マックの買い替えを検討しながら情報集めにWebをさまよっていたところ、 SSDの安さにひかれ、まずは交換してみることにした。

つづく

そして、明日、僕は53歳になる。


寺岸 宏一写真展
『next THE SAREE OF PINK!! 2019“』

会期:2019 令和元年9月21日(土)〜27日(金)

http://teragishi.com/tag/the-saree-of-pink/

会場:ミュゼ・マエナカ
http://www.musee-maenaka.com
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉小妻坂51-213
tel.0224-34-4455

 


令和元年6月15日『Teragishi photo Studio®から個展のお知らせです!』

2018年2月、Teragishi photo Studio®では約130年前の写真技法『 WET PLATE COLLODION PROCESS』を現代に復刻しました。

この技法は、所謂戦前の乾板写真の普及する前の技法で、日本では湿板写真技法と呼ばれたものです。1851年にイギリスのフレデリック・スコット・アーチャーが発明したと言われるこの技法はヨウ化物を分散させたコロジオンを塗布した無色透明のガラス板を硝酸銀溶液に浸してヨウ硝化銀の感光膜を作ったものです。

湿っているうちに撮影し、硫酸第一鉄溶液で現像し、シアン化カリウム溶液で定着してネガティブ像を得るとうい現代ではとてつもなく面倒な作業を伴い、劇薬扱いの薬品の入手だけでもすごく手を焼きました。幸いにもTeragishi photo Studio®の母体は株式会社 寺岸堂であり法人登記しているため、製薬会社と交渉が可能であり会社の登記簿謄本から印鑑証明まで提出しやっとの思いで薬品を入手する事が出来ました。この技法を使った最も有名な作品は、幕末期に撮影された『坂本龍馬』を撮影した写真です。

あの時、僕はなぜにここまでの面倒な技法の復活にムキになったかというと、やはりそこには現代の退屈で陰湿な写真を取り巻く時代への反発からではないかと思います。正確には、そのよくわかんない自分自身と、生業としている写真とうい物そのものに、あの時の僕はそうとうにイライラしていたのだと今は思う。

お道具の進化した現代において、たかだか押せば勝手に写るそんなものを、あたかもそれが写真だと言わんがばかりか、よってたかってなんだかんだともてはやす。道具に振り回され、PCでいじくりまわし、大事なものなんか何一つ写っていない。世の中、お気軽気軽、ふわふわしてて、そんな風習がその時の僕には許すことができず、すごく吐き気がするほど嫌でどうしようもなく、その反動で本当に専門的な撮影技術や知識、技法、熟練を要する技のような物を習得しなければ写せない、そんな写真を写したかったのではないかと今は思う。

写真は、それは絵画ではない。それは、まだ写真が古典なってはいないから他ならないと、故 土門先生はおっしゃる。写真の古典とは一体何か?そしてそれは、古典になる前に姿を変え、実態のない画像に成り代わりそうになっている。後何年それは持つのかなんて今の僕には全く関係のないことだし興味も無い。世の中が画像と写真の本当のところを知らずにいることも、またそれは僕にとって全然どうでもいいことだ。が、しかし、湿板のそのハガキサイズのガラス板に刻まれた、そのネガティブ像に映るその実態は、画素数だの何だのが馬鹿らしく思えるほどに実態感を持ち、まるでそこに実態があるように、僕には見えた。

戦前のレンズや暗箱、蛇腹カメラの入手から始まり、古い文献を読み漁り、劇薬の薬品を手に入れ、何度もレシピの配合や温度管理など工夫し作り出した。出来上がったコロジオン溶液のISO感度は今の基準に直せばISO3前後というありえない数値であり、スタジオのジェネを総動員して3200ws、合計6発のストロボでも露光が足らず、ストロボを瞬間的に二度発光させるなど試行錯誤を繰り返し写真を撮った。その写真という歴史的ジェネレーションを体験し成功させることが、あの時の僕自身の写真に対するけじめのような気がしていたと、今は思う。

で、今年の初め、ミュゼマエナカ夫妻からうちで個展を開きませんか、とありがたいお誘いを受けました。大体が作家とは言え、たかがカメラマン。物売り主体の儲けねらいの個展が開けるわけもなく、身銭を切り、ただ自分の写真を見てもらうだけの、ただそれだけのこと。冷静に考えるまでもなく、アホウしかやらないことだろう。が、金勘定だけでは世の中何もなし得ることはできず、アホは死ぬまで付きまとうのだと観念し、ここで一度節目と思い返し、このありがたいお話をお受けすることにしました。

令和元年9月、僕は三年ぶりの個展を開きます。場所は蔵王山の裾野『ミュゼ・マエナカ』です。

僕は、2016年6月に仙台 AER ニコンプラザ仙台で個展を行いました。それからあっという間の三年。

『2011年の冬、人生に絶望していた僕は、カメラ一台に50mmレンズ一本とフィルム100本を持って北インドを旅してきた。』と、いう下りが懐かしい。帰国後、この三年で撮影した写真は20万カットを超える。

で、今の僕はどうなったか、と聞かれると、それは三年前と何も変わらず、今も人生に絶望している。僕は後7年で60歳を迎える。絶望している幸せな時間はそんなに長くは残っていない。期日が近づきましたら、また改めてご案内致します。秋の紅葉真っ只中の蔵王の裾野、是非、ご予定を空けておいて頂ければ幸いです。また皆様にお会い出来るのを楽しみに、ご観覧を心よりお待ちしています。


寺岸 宏一写真展
『next THE SAREE OF PINK!! 2019“』

会期:2019 令和元年9月21日(土)〜27日(金)

http://teragishi.com/tag/the-saree-of-pink/

会場:ミュゼ・マエナカ
http://www.musee-maenaka.com
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉小妻坂51-213
tel.0224-34-4455

 


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